会長あいさつ

会長からのご挨拶

日本家庭科教育学会会長 赤塚朋子

 2019年6月29日に開催された日本家庭科教育学会総会において、2021年6月までの本学会会長を拝命いたしました。副会長、理事、学会員の皆様のご教示のもと、学会のさらなる発展のために微力ではありますが全力で務めて参ります。よろしくお願いいたします。

 本学会は、1958年6月に「家庭科教育に関する研究を推進し、あわせて会員相互の親睦、向上、連絡をはかること」(本学会会則)を目的として設立され、60余年の歴史を有する研究教育活動を蓄積して参りました。60周年にあたり、2016年に全国の高校生と社会人を対象とした「家庭科に関する全国調査」を実施し、その成果を2019年6月に『未来の生活をつくる 家庭科で育む生活リテラシー』として上梓したところです。家庭科のエビデンス、家庭科の本質、未来の家庭科等、家庭科教育をめぐる議論の種は常にまかれています。着実に育てていけたらと存じます。

 現代社会は多様な生活課題にあふれ、「よりよく生きる(well-being)ための生活創造を実践する力」=「生活リテラシー」を育む家庭科が果たす役割がますます求められています。人生100年、18歳成年、持続可能な社会、消費者市民社会、超高齢社会、Society5.0、SDGS、生活困窮者自立支援、防災・減災等、どれもが家庭科の授業題材になっています。しかし、家庭科をめぐる最大の課題は、授業時間数の少なさによる教員配置が子どもたちに保障されていないことにあります。

 小学校・中学校・高等学校の教育課程を通して必修で学べる家庭科は、世界に例がなく国際的にも高く評価されています。人類の喫緊の課題である地球環境問題解決に向けた環境に配慮したライフスタイルの創造を具体的な内容としている家庭科は「人類を救う教科」と言っても過言ではありません。国際社会に貢献する先見性を身近な課題解決から学んでいます。家庭科は、生命や生活を脅かすことに対しては敏感に反応し、生活をよりよくしようと常に考える力を育んでいます。その根底に平和への願い、誰もが幸福になることへの願いがあります。

 平和で民主的な日本建国の教育の柱の1つとなった家庭科という教科の意味を継承し、家庭科の未来に向けて、一層の発展に寄与する学会活動を展開できたらと存じます。 ご支援ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2019年度 学会活動方針ならびに事業計画

【活動方針】

  1. 研究活動の充実
  2. 家庭科をめぐる諸問題への対応
  3. 学会組織の円滑な運営

【事業計画(上記との関係)】

  1. 大会・例会の開催(Ⅰ,Ⅱ)
  2. 学会誌等刊行物の発行(Ⅰ,Ⅱ)
  3. 家庭科の理論研究および実践研究の推進(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ)
  4. 研究の奨励及び研究業績の表彰(Ⅰ)
  5. 内外の関連学協会との連携及び協力(Ⅰ,Ⅱ)
  6. 学会活動の目的を達成するために必要な事業(Ⅲ)

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